マネーゲームは儲かるのか？（２００９年倒産企業）

トップ＞２００９年＞マネーゲーム

倒産（会社更生・民事再生・破産）企業一覧

企業名	形態	回数	日時	日数	上昇率
東新住建	民事再生	２	１日目	１日	２８．５７％
東新住建	民事再生	２	２日目	１日	８０．００％
クリード	会社更生	３	１日目	１日	３８．５７％
			４日目	１日	３３．８２％
			11日目	３日	１０７．４０％
エス・イー・エス	民事再生	３	５日目	１日	１００．００％
			８日目	１日	１００．００％
			11日目	２日	１００．００％
サイバーファーム	破産	２	１日目	１日	１７．２０％
サイバーファーム	破産	２	７日目	１日	１００．００％
日本綜合地所	会社更生	２	２日目	１日	１００．００％
日本綜合地所	会社更生	２	６日目	１日	１００．００％
中道機械	民事再生	０	－	－	－
ニチモ	民事再生	０	－	－	－
小杉産業	破産	０	－	－	－
あおみ建設	会社更生	０	－	－	－
ＳＦＣＧ	民事再生	２	１日目	１日	１０．００％
ＳＦＣＧ	民事再生	２	４日目	１日	６６．６７％
トミヤアパレル	会社更生	０	－	－	－
パシフィックＨＤ	会社更生	２	１日目	１日	２６．６７％
パシフィックＨＤ	会社更生	２	５日目	９日	６９６．４２％
エスグラント	民事再生	２	１日目	１日	９．３３％
エスグラント	民事再生	２	４日目	８日	１６９６．００％
アゼル	破産	０	－	－	－
中央コーポ	民事再生	３	１日目	１日	１２５．００％
			２日目	１日	４２．８６％
			１１日目	１日	１００．００％
ライフステージ	民事再生	２	１日目	１日	５８．９７％
ライフステージ	民事再生	２	６日目	１日	１６．５６％
ジョイント	会社更生	２	２日目	２日	３８７．５０％
ジョイント	会社更生	２	６日目	２日	７７．７８％
アプレシオ	民事再生	１	１日目	１日	３１．６１％
シルバーオックス	破産	２	１日目	１日	３５．７１％
シルバーオックス	破産	２	２日目	１日	１８．７５％
ロプロ	会社更生	１	１日目	１日	５０．００％

この表の見方

左から順番に、「倒産した企業名」「倒産の形態」「マネーゲーム発生回数」「マネーゲームが発生した日」「マネーゲームが継続した日数」「マネーゲーム発生時の上昇率」となります。

（倒産した企業名）

２００９年に倒産した企業は計２０社です。上場廃止基準に抵触した企業が、上場廃止後に倒産したケースは含めていません。企業名をクリックすると、倒産企業の詳細ページに移動します。

（倒産の形態）

２００９年の倒産の形態を掲載しています。会社更生（７社）・民事再生（９社）・破産（４社）の３形態です。当サイトでは、この他に「銀行取引停止による倒産（２００８年）」のケースも掲載しています。

（マネーゲーム発生回数）

倒産企業の上場廃止が決定してから、上場廃止日までに発生したマネーゲームの回数をカウントしています。「０」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。

（マネーゲームが発生した日）

倒産企業の上場廃止が決定し、初めて数量一致で取引が成立した日を１日目としてカウントしています。「－」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。

（マネーゲームが継続した日数）

マネーゲームが発生した日から高値を更新するまでの日数をカウントしています。「－」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。

（マネーゲーム発生時の上昇率）

マネーゲームが発生した日から高値までの上昇率を計算しています。１００％は株価が２倍に、９００％は株価が１０倍になっていることを示しています。

この表を見てわかること

１、倒産企業の７０％でマネーゲームが発生している。

２００９年に倒産した企業２０社のうち、１４社でマネーゲームが発生しています。実に、７０％の高確率です（１４社÷２０社×１００＝７０％）。

２、マネーゲームの発生に倒産の形態は関係はない。

マネーゲームが発生している企業は、会社更生が５社（７社）、民事再生が７社（９社）、破産が２社（４社）と、どの形態でも起こっています。ただし、破産は上場廃止になるまでの日数が他の形態より短いため、発生回数は少なくなります。

３、マネーゲームは、ほとんど１回で終わらない。

マネーゲームが発生した企業１４社のうち、１２社が２回以上起こっています。マネーゲームが１回で終了する企業は、全て「数量一致で寄り付いた後のリバウンドのみ」となりました。

４、マネーゲームは、１日で利益確定するのが望ましい。

２００９年倒産企業のマネーゲームは、のべ２９回発生しました。そのうち、２日以上継続したものは６回しかありません。定期的にマネーゲームに参加するのであれば、株価が上昇したその日のうちに利益確定すると良いでしょう。

５、マネーゲームの中には、株価が数倍に上昇する銘柄もある。

「４」と矛盾するかもしれませんが、上昇する銘柄を持ち続けると、株価が数倍に化ける企業が出てきます。パシフィックホールディングスの約７倍、エスグラントの約１７倍は驚異的なパフォーマンスとなっています。ただし、利益確定を逃すと、株価が一気に暴落するので注意が必要です。

まとめ

当サイトは、あくまで上場廃止になった企業データの掲載を趣旨としています。マネーゲームを推奨するものではありません。しかし、マネーゲームそのものを否定しているわけではありません。

株式投資を継続的に行っていると、運悪く投資先企業が倒産するケースも考えられます。倒産に巻き込まれた投資家が、投資資金をできるだけ多く回収するためには、マネーゲームの知識が必須です。

このページが、マネーゲームの際に少しでもお役に立てれば幸いです。

トップページへ戻る

上場廃止企業