マネーゲームは儲かるのか?(2012年倒産企業)
トップ>マネーゲーム
倒産(会社更生・民事再生・破産)企業一覧
企業名 | 形態 | 回数 | 日時 | 日数 | 上昇率 |
---|---|---|---|---|---|
エルピーダメモリ | 会社更生 |
1 |
1日目 |
1日 |
175% |
山水電気 | 民事再生 |
0 |
- |
- |
- |
NISグループ | 民事再生 |
0 |
- |
- |
- |
クレスト・インベストメンツ | 民事再生 |
4 |
5日目 |
1日 |
300% |
8日目 |
2日 |
100% |
|||
17日目 |
2日 |
127% |
|||
21日目 |
1日 |
62% |
|||
シコー | 民事再生 |
2 |
1日目 |
2日 |
87% |
7日目 |
1日 |
20% |
|||
サクラダ | 破産 |
0 |
- |
- |
- |
この表の見方
左から順番に、「倒産した企業名」「倒産の形態」「マネーゲーム発生回数」「マネーゲームが発生した日」「マネーゲームが継続した日数」「マネーゲーム発生時の上昇率」となります。
(倒産した企業数)
2012年に倒産した企業は計6社です。上場廃止基準に抵触した企業が、上場廃止後に倒産したケースは含めていません。企業名をクリックすると、倒産企業の詳細ページに移動します。
(倒産の形態)
2012年の倒産の形態を掲載しています。会社更生(1社)・民事再生(4社)・破産(1社)の3形態です。当サイトでは、この他に「銀行取引停止による倒産(2008年)」のケースも掲載しています。
(マネーゲーム発生回数)
倒産企業の上場廃止が決定してから、上場廃止日までに発生したマネーゲームの回数をカウントしています。「0」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。
(マネーゲームが発生した日)
倒産企業の上場廃止が決定し、初めて数量一致で取引が成立した日を1日目としてカウントしています。「-」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。
(マネーゲームが継続した日数)
マネーゲームが発生した日から高値を更新するまでの日数をカウントしています。「-」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。
(マネーゲーム発生時の上昇率)
マネーゲームが発生した日から高値までの上昇率を計算しています。100%は株価が2倍に、900%は株価が10倍になっていることを示しています。
この表を見てわかること
1、倒産企業の50%でマネーゲームが発生している。
2012年に倒産した企業6社のうち、3社でマネーゲームが発生しています。50%の確率です(3社÷6社×100=0%)。
2、マネーゲームの発生に倒産の形態が影響するようになった。
マネーゲームが発生している企業は、会社更生が1社(1社)、民事再生が2社(4社)、破産がゼロ(1社)と、会社更生もしくは民事再生の企業に限定されました。「破産は上場廃止になるまでの日数が他の形態より短い」という情報が投資家に浸透したため、処分売りが殺到し、マネーゲームが発生しにくい状態になっています。
3、マネーゲームは、1回で終わることもある。
マネーゲームが発生した企業3社のうち、2社が2回以上起こっています。マネーゲームが1回で終了する企業は、「全株一致で寄り付いた後のリバウンドのみ」です。
4、マネーゲームは、1日で利益確定するのが望ましい。
2012年倒産企業のマネーゲームは、のべ7回発生しました。そのうち、2日以上継続したものは3回しかありません。定期的にマネーゲームに参加するのであれば、株価が上昇したその日のうちに利益確定すると良いでしょう。
5、マネーゲームの中には、株価が数倍に上昇する銘柄もある。
「4」と矛盾するかもしれませんが、上昇する銘柄を持ち続けると、株価が数倍に化ける企業が出てきます。エルピーダメモリの2.75倍、クレスト・インベストメンツの4倍は好調なパフォーマンスとなっています。ただし、利益確定を逃すと、株価が一気に暴落するので注意が必要です。
まとめ
当サイトは、あくまで上場廃止になった企業データの掲載を趣旨としています。マネーゲームを推奨するものではありません。しかし、マネーゲームそのものを否定しているわけではありません。
株式投資を継続的に行っていると、運悪く投資先企業が倒産するケースも考えられます。倒産に巻き込まれた投資家が、投資資金をできるだけ多く回収するためには、マネーゲームの知識が必須です。
このページが、マネーゲームの際に少しでもお役に立てれば幸いです。