マネーゲームは儲かるのか?(2013年倒産企業)
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倒産(会社更生・民事再生・破産)企業一覧
企業名 | 形態 | 回数 | 日時 | 日数 | 上昇率 |
---|---|---|---|---|---|
東京カソード研究所 | 民事再生 |
4 |
8日目 |
1日 |
242% |
10日目 |
1日 |
57% |
|||
14日目 |
2日 |
65% |
|||
19日目 |
1日 |
100% |
|||
インデックス | 民事再生 |
4 |
3日目 |
1日 |
87% |
6日目 |
6日 |
444% |
|||
15日目 |
1日 |
74% |
|||
16日目 |
1日 |
38% |
|||
ワールド・ロジ | 破産 |
0 |
- |
- |
- |
この表の見方
左から順番に、「倒産した企業名」「倒産の形態」「マネーゲーム発生回数」「マネーゲームが発生した日」「マネーゲームが継続した日数」「マネーゲーム発生時の上昇率」となります。
(倒産した企業名)
2013年に倒産した企業は計3社です。上場廃止基準に抵触した企業が、上場廃止後に倒産したケースは含めていません。企業名をクリックすると、倒産企業の詳細ページに移動します。
(倒産の形態)
2013年の倒産の形態を掲載しています。会社更生(ナシ)・民事再生(2社)・破産(1社)の2形態です。当サイトでは、この他に「銀行取引停止による倒産(2008年)」のケースも掲載しています。
(マネーゲーム発生回数)
倒産企業の上場廃止が決定してから、上場廃止日までに発生したマネーゲームの回数をカウントしています。「0」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。
(マネーゲームが発生した日)
倒産企業の上場廃止が決定してから初めての取引を1日目としてカウントしています。今年から、ストップ安比例配分の日も1日としてカウントしました。「-」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。
(マネーゲームが継続した日数)
マネーゲームが発生した日から高値を更新するまでの日数をカウントしています。「-」は、マネーゲームが起こらなかった企業です。
(マネーゲーム発生時の上昇率)
マネーゲームが発生した日から高値までの上昇率を計算しています。100%は株価が2倍に、900%は株価が10倍になっていることを示しています。
2013年倒産企業の特徴
アベノミクスの影響から、倒産企業数が激減しました。当サイトが記録を取り始めた2007年から、7年間で最も少ない数(3社)です。2013年は、アベノミクスに乗っかって、日本株をそのまま持ち続けたら資産が大幅に増加した年でした。
倒産株マネーゲームに、あえてこだわらなくても、他の投資で大儲けした人が多かったと思います。
この表を見てわかること
1、民事再生の企業はマネーゲームが発生している。
2013年に倒産した企業3社のうち、民事再生の2社でマネーゲームが発生しています。
2、マネーゲームの発生に倒産の形態が影響するようになった。
その反面、破産による上場廃止では、マネーゲームが発生していません。「破産は上場廃止になるまでの日数が他の形態より短い」という情報が投資家に浸透したため、処分売りが殺到し、マネーゲームが発生しにくい状態になっています。
3、マネーゲームは、何度も繰り返す。
2013年は倒産企業が少ないため、倒産企業に対する注目度が高くなりました。その分、マネーゲームが発生しやすくなり、発生回数も増加しています。
4、マネーゲームは、1日で利益確定するのが望ましい。
2013年倒産企業のマネーゲームは、のべ8回発生しました。倒産企業数が少ないにもかかわらず、2012年より発生回数が多いです。しかし、上場廃止までの期間が限られている中で複数回のマネーゲームが発生すると、継続期間が短くなります。
株価が急騰したら、その日のうちに利益確定することが求められます。
5、マネーゲームの中には、株価が数倍に上昇する銘柄もある。
「4」と矛盾するかもしれませんが、上昇する銘柄を持ち続けると、株価が数倍に化ける企業が出てきます。インデックスは5.4倍になりました。
急騰する銘柄を持ち続ける代わりに小幅上昇での利益確定をあきらめるか?、もしくは小幅上昇で利益確定を繰り返す代わりに、急騰銘柄の利益をあきらめるか? どちらを選択するかで投資家の判断が分かれます。
まとめ
当サイトは、あくまで上場廃止になった企業データの掲載を趣旨としています。マネーゲームを推奨するものではありません。しかし、マネーゲームそのものを否定しているわけではありません。
株式投資を継続的に行っていると、運悪く投資先企業が倒産するケースも考えられます。倒産に巻き込まれた投資家が、投資資金をできるだけ多く回収するためには、マネーゲームの知識が必須です。
このページが、マネーゲームの際に少しでもお役に立てれば幸いです。